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第140回  鉄道前面展望DVDコレクション(DeAgostini)



これまでのツーリング人生の中で、実に多くの鉄道に乗ってきた。
輪行するサイクリストにとっては、鉄道、そして駅は思い出そのものである。

鉄道は、旅の始まりでもあり終わりでもある。
やはり、鉄道とツーリングは切っても切り離せないほど深い絆がある。

自分は別に「鉄道オタク」でも、「撮り鉄」でも、「乗り鉄」でもない。(自覚症状なし)
ツーリングの思い出として、鉄道車両や、駅舎、そして車窓からの眺めが好きなだけだ。

日本全国の鉄道を取巻く環境が激変してきた。
国鉄が分割・民営化され、赤字路線は廃線を余儀なくされてきた。

夜行寝台列車はことごとく消滅し、ブルートレインに乗車したことがある人も少なくなった。
一方新幹線は高速化、延伸され、いよいよリニアの時代になろうとしている。

そうした中で、この企画「鉄道前面展望DVDコレクション」が発売された。
こうした鉄道物の企画はたくさんあるが、なかなかこうしてシリーズ化されたものは少ない。

このシリーズは、なんと100号まで予定されている。
激変する鉄道の世界の中で、過去の貴重な映像を見れるだけで心躍る内容だ。


最近の廃線跡を、自転車で走る時は複雑な気持ちだ。
いまだにレールが現存しているところもあるし、駅舎もしっかり残っている廃線跡も多い。

かつて自分が乗車した路線も、見るも無残な姿になっている所も多い。
このDVDコレクションは、そんな過去の映像をDVDに収めている。

まだ発売開始から間もないので、手元に届いたDVDもわずかだ。
創刊号はなんと490円のサービス価格! まあ、定期購読を誘うよくある価格設定だ。

100号まで購入すると・・・総額はいったいいくらになる? なんて考えたらもう終わり。
欲しい物、自分に大切な物、自分の好きな物は金額では表せない。


定期購読を申し込んでしまえば、もうあとは届くのを待つだけ。
今回はこんな路線が! と驚くばかり。毎号、詳細な解説がより一層映像を楽しませてくれる。


映像は本当に「前面展望」そのものだ。
一切の加工や編集がされていない、最初から最後までの運行様子を延々と撮影している。

鑑賞するのも体力がいる。2時間、3時間は当たり前だ。
駅で列車通過待ちで、ずっと停車している映像もそのままだ。画面が全く変化しないまま過ぎていく。

運転席に乗り込んだ人たちの、会話の様子もそのまま残されている。
列車前面のガラスに止まった虫が、ずっと映像に映りこむ、なんてこともある。

まあ、何も手を付けていない、生の映像だということがよくわかる。


貴重な映像が次々飛び込んでくる。もはや見ることができない車両の数々。
都心の映像を見ると、大都会東京の変化に驚くばかりだ。

乗ったことがある路線は、もうたまらなく懐かしい。
乗ったことがない路線は、これから乗ってみたいと思う。

やっぱり、鉄道は旅情に溢れている。このシリーズは本当に貴重な作品だと思う。


今後の収録予定のラインアップだ。楽しみな企画ばかりだ。
それにしても、日本という国はこれほどまで鉄道網が整備されていたのかと、あらためて感じる。

日本の鉄道技術は、やはり世界一だと思う。
鉄道、なんて素晴らしい乗り物なのだろう!

(定期購読開始 2025年8月〜)


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