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2024年10月13日(日)


実に快適な船旅だった。
全く揺れることもなく、全く音もせず、ここが船内ということを忘れてしまうほどだった。
天気予報はご覧の通りの快晴。そして今日も気温は10月中旬とは思えない暑さだ。

今日もいい天気 そして暑い


目覚めるとすぐにドラマが始まる。船旅の魅力の一つが、洋上で迎える日の出だ。
陸地からの日の出と違い、視界を遮るものがほとんどない。
刻々と変化していく空の様子は、自然が作り出す感動のドラマだ。

6:18 眩しい光が洋上から飛び込んでくる。一気に周囲が明るくなりはじめ、大きな太陽が顔を出す。
何度も経験している光景だが、これだけはいつ見ても感動する瞬間だ。

感動のドラマ


別府湾に停泊するのは、今夜出向する「さんふらわあ」だ。
関西と九州を結ぶ航路は、大阪〜別府、神戸〜大分、大阪〜志布志 の航路がある。
別府港と大分港は距離も近いため、こうしてお互いの姿を見ることができる。 

兄弟船


寝ている間に九州に移動してきた。
夕方に出向し、早朝に到着する夜行フェリーの旅は、やはり効率的だ。

再びバイクの大集団の下船に待たされる。
それにしてもこの台数・・・これからどこへ向かうのだろう?

出走準備OK 数えきれない


乗船も最後、下船も最後。
逆に最後の最後まですべてを見届けることができて幸せかもしれない。

下船の騒ぎが静まり、港には自分だけが残された。一人静かに「さんふらわあ ごーるど」と記念撮影だ。
さあ二日目のスタートだ。ここは九州、気分一新、新たな気持ちで走りだす。

さんふらわあ、大好き 朝の港は静かだ


港のすぐそばにおしゃれなサイクルショップがあった。早朝なのでまだ営業前だ。
地元のお店は色々と面白いものがあったりするので、覗いてみたかったが残念だ。

おしゃれな店構え ランドナーはないね


別府湾を右手に見ながら、大分港から別府港へ向かう。
国道に沿った自転車道は、ご覧の通りとにかく贅沢だ。
開放感に溢れ、広く奇麗に整備された自転車道は、思わず歓声が出るほどだ。

サイコー!


別府湾がとにかく広い。しばらく走っても景色がほとんど変わらない。
秋の気配は全く感じられないが、早朝の海辺はとにかく爽やかだ。

気持ちいい〜


ここを走る「車いすマラソン」の選手が目立つ。まっすぐな道は練習用に最適なのだろう。
しかしこのコース、日除けになるものが全くないので、真夏はかなり辛そうだ。

文句なし!


海辺の公園に入ると、何やら朝から多くの人で賑わっている。
何か催し物が開催されているようで、近づいてみるとどうやらウォーキングの集まりのようだ。
かなり盛大な集まりで、ゼッケンを付けた人が、疲れきった表情で休んでいる。

道路脇に「行橋〜別府100kmウォーク」と掲示されている。どうやらここがゴールのようだ。
参加者が途切れることなく延々とこちらに向かってきて、まともに走れないほどだ。
制限時間は26時間、皆さんの表情はかなり厳しい。この暑さで相当疲れている感じだった。

よく歩きますねぇ〜


別府港まで来ると、八幡浜と別府を結ぶ「あかつき丸」が停泊している。
そしてその先には、早朝、船上から見えた「さんふらわあ くれない」の姿が見えてきた。
このフェリーは、2023年春に就航した、環境に優しい日本初の「LNG燃料フェリー」だ。

いつか乗りたい LNG船も乗りたい


朝食を食べていなかったので、「資さんうどん 別府店」に入ってみる。
店内はシステム化されていて、なにもかもタッチパネル式だ。
何が何だかよくわからないが、無事に豪華な朝食が運ばれてきた。うーん、美味しかった・・満腹。

メニューがありすぎ〜 これは安いね


道沿いに行くと別府競輪場があったので、ちょっと寄り道してみた。
旅先で競輪場を見つけると、入場してその土地の雰囲気を味わうのが好きだ。
時間があればちょっと投票して楽しんだりすることもある。

今日は時間がないので、入口で写真を撮るだけにとどめておいた。
海岸線の平坦なコースはそろそろ終わりだ。ここからは別府温泉を経て山岳地帯へ登っていく。

入りたかったな ガールズも開催

別府温泉 地獄めぐり


約半世紀も前の写真である。3人でブルートレイン「富士」に乗って別府駅で降りた。
最初に待ち構えていたのが「別府温泉 地獄めぐり」だった。
荷物満載のキャンピング車で、温泉地獄を巡り、1ケ月の九州・沖縄キャンピングが始まった。

下の写真はその時のものだ。当時は輪行も珍しく、組み立てているといつも見物客が集まってきた。
白池地獄、血の池地獄は本当に凄かった。怖いほどの色と大迫力の噴煙だったのを覚えている。

10代、最高傑作のツーリングでした ホント凄かった


またここへ来れるとは思っていなかった。
今回の五島列島へのお誘いがなければ、きっと別府温泉に来ることもなかっただろう。
50年前とは周囲の状況は様変わりしていた。すっかり整備されて、なにもかもが観光地化されていた。

7つの地獄を巡る「共通観覧券」を購入する。どこの地獄も観光客で一杯だ。
駐車場は入りきらないほど混雑していて、車を停めるだけでかなり待たされる。
その点自転車は最高だ。渋滞をすり抜け、入口に一番近いあたりに置くことができる。

歩け歩けで大忙し とにかく観光客が多い


すべての地獄を見て回るのは大変だ。ゆっくりしていたら半日かかるだろう。
昔を思い出しながら次々と地獄めぐりを楽しみ、7つすべてをコンプリート。

50年間変わらずに同じ趣味を続けている。これは本当に凄いこと、そしてありがたいことだ。


由布岳〜由布院駅


地獄めぐりを楽しんでいて、予定から大幅に遅れてしまった。すでに1時間以上の遅れだ。
この後、どこまで取り戻すことができるだろうか・・・ちょっとこの先が心配になってくる。

今日はここから由布岳を通り、由布院を経由して豊後森駅まで行く予定だ。
豊後森駅から輪行して博多駅へ向かい、五島列島行きのメンバーと合流する。

この周辺は一大観光地だけに、交通量が激しい。
ここはじっと我慢して約600mの登りにかかる。

交通量が多くて参った 周囲は素晴らしい景色だ


登り始めると次第に眼下に別府湾が見えてくる。普通は逆コースをとって、海に向かって下るのだろう。
自分は東から西へ移動するために、海側から登らざるをえない。

やがて由布岳の姿が見えてくる。澄んだ青空にその山容が美しい。
周囲は草地が広がる、九州独特の雄大な景色が広がってきた。

ダイナミックな景観だ


 13:32 標高776m 由布岳登山口のピークまで登ってきた。やはり1時間300mの上昇ペースだった。
多くのハイカーがここから由布岳を目指して歩き始める。
登山ガイドによれば、頂上まで約2時間半だそうだ。今日は頂上からの眺めは最高だろう。

登山も楽しそうだ


遅れを取り戻すために、小休止してすぐに下りに入る。
下りの途中からも由布岳が正面に大きく見える。周囲は、一面緑の草地に覆われた美しい景色が広がる。

この美しい草原は「野焼き」によって維持されている。
野焼きは、冬に枯れた草を焼き払い、春に立派な若芽を得て良質の草を育て、草原を維持、再生させるのが目的だ。
こんな美しい景観の中を気持ちよく下っていく。

由布岳からのダウンヒル https://youtu.be/uRpvrt6Ie3I

ワンランク上の極上ダウンヒル


ダイナミックな下りだった。美しい山岳地帯のダウンヒルは、やはり九州独特だ。
由布院の街に近づくと、突然道路が大渋滞になった。車が詰まってしまって、全く先に進まない。
好天の日曜日となれば、観光地は物凄い人で一杯だ。ここ由布院も凄いことになっていた。

ここでも自転車は難なく渋滞をすり抜けて行く。由布院のおみやげ通りも自転車を押して通り抜ける。
まるで東京の渋谷、原宿並みの大混雑だ。もちろんインバウンド観光客もたくさん来ている。

ここで一日遊べそう 渋谷? 原宿?


14:10 なんとか由布院駅までたどり着いたが、駅周辺も大変な賑わいだ。
本来の予定は、ここから峠を一つ越えて、25km先の豊後森駅で輪行する予定だった。
16:24発の「ゆふいんの森」に乗車して博多へ向かう予定だが、あと2時間では到底無理だ。

そこで急遽予定を変更し、手前のここ由布院駅から乗車することにした。
別府温泉地獄めぐりで時間を使いすぎた。悔しいけれど、ここで輪行するしかない。
ということで、さっそく乗車変更の手続きをして追加料金を払う。

奇麗な駅でした はーい、大丈夫ですよ、変更しますね


 これで一気に1時間半程、時間に余裕ができた。おかげで、駅の端でのんびりと輪行することができる。
ちょうど目の前に「観光辻馬車」が現れ、観光名物にこちらも気分は上々だ。

お土産屋でおつまみを仕入れて、「ゆふいんの森4号 博多行き」に乗車する。
この列車に乗るのは2回目だが、実に豪華な造りになっている。
美しく華麗なデザイン、スタイル、そして内装も素晴らしい。

大型荷物置き場も完備されていて、輪行袋も難なく置くことができる。
客室乗務員のスムーズなおもてなしにより、快適な列車旅を楽しむことができる。さすがJR九州だ!

いよいよ博多へ向かいます

由布院駅〜博多駅〜博多港(太古フェリー乗船)


 18:10 博多駅到着 とうとう五島列島旅のスタート地点にたどり着いた。
長い長い移動だった。そして丸々二日間、よく走った。もう、くたびれた。

夕方の博多駅は、それはもう大混雑! 駅の中は身動きがとれないほどの人だ。
連絡をもらった待ち合わせ場所まで、人波をかき分けて歩いていく。駅の周辺はお祭り騒ぎだ。

そして、やっと見つけた見慣れた姿と自転車・・・あぁ〜こんなところで出会えるとは。感激だぁ〜!
東京から早朝の新幹線でやってきた3名。市内の散策を終えてここで合流だ。
もう一人はなんとカーサイで九州までやってくる。合流するのは五島列島に渡ってからだ。

博多の街、凄すぎ!


 無事の再会とこれからの予定を確認して、博多市内のナイトランが始まる。
目指す博多港まで、市内見学を兼ねて走りだす。

夜の博多、それも日曜の夜となればそれは凄い騒ぎだ。そんなきらびやかな街中を抜けて、皆で夕食へ。
せっかくですから「もつ鍋」をいただきましょうと、新店のお店に入る。
23:45発の夜行フェリーまでは十分時間があるので、五島列島前夜に盛り上がる。
さすがに旨 かった!

こんな遅いフェリーに乗るのは初めてだ。どんな船なのか、どんな航海なのかさっぱりわからない。
乗船手続きを済ませ、自転車を所定の場所に移動する。

大都会、博多の街をナイトラン!


 22:00 いよいよ乗船する。
今回予約した部屋は、4人用のファミリータイプの部屋だ。ここなら周囲を気にせず宴会ができる。

どれどれ、どんな部屋かな?


まずは出航までの時間に、シャワーを浴びたり、着替えたり、荷物を片付けたりと忙しい。
船内はこんな客室になっている。ファミリータイプは2部屋しかないので、予約できてラッキーだった。
ホームページで部屋の様子を見ることができる。ちょっと狭いように見えるが、4人がちょうど寝れる広さだ。

いい船です コンパクトにまとまってます


 折り畳みのテーブルを組み立て、 お酒、つまみを広げだす。
あらためて「五島列島ツーリング」のスタートを記念して乾杯だ。
こんなお誘いがなければ、まず来ることはなかった五島列島。いよいよ期待に胸が高まるばかりだ。

あらためて、カンパーイ!


 

スタート

由布院駅

距離: 44.1 km
所要時間: 6 時間 10分 44 秒
平均速度: 毎時 7.1 km
最小標高:  0 m
最大標高:  773 m
累積標高(登り):  815 m
累積標高(下り):  352 m

博多駅

博多港

距離: 4.3 km
所要時間:   時間   分    秒
平均速度: 毎時    km
最小標高:  2 m
最大標高:  5 m
累積標高(登り):  0 m
累積標高(下り):  3 m

(2024/10/13 走行)


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