峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2025 >  関西・九州さんふらわあ旅@ 神出山田自転車道・姫路明石自転車道



プロローグ


今年は春に「さんふらわあ」に乗船したが、まだ割引券が残っている。
無駄にするわけにいかず、再び「さんふらわあ旅」を計画することにした。

関西・九州を3泊4日で巡る、例によって超ハードなプランニングだ。
全体図としては以下のようなルートになる。

この割引券が無かったら、まずこんなツーリングは計画しないだろう。
おかげで、これまでのツーリングでは経験できなかった船旅を楽しむことができるようになった。


まずは新神戸まで新幹線で移動する。
これまでは、新幹線も通常の指定席にしていたのだが、ちょっと考え直すことにした。

輪行袋を置くために、常に最後列の座席を指定していたのだが、最近はやたらと不便が多い。
特に、同じサイクリスト同志でバッティングする確率が非常に高くなってきた。

皆さん考えることは同じ。どうしても同じ座席を狙ってくる。
さらにこのインバウンドの多さで、巨大なキャリーケースと置き場所を奪い合うことが多くなってきた。

コンパクトなフォーク抜き輪行袋でさえ、結構神経を使う場面が本当に多くなったと感じる。
そこで、もういい・・・そんな気を使ってまで輪行したくない。グリーン車にしようと考え直した。


2025年10月4日 (土)

谷上駅 〜 神出山田自転車道


すでに以前からグリーン車利用に変更しているが、すこぶる快適だ。まるで別世界だ。
まず第一に、「空いている」。料金が高いから、当然節約したい人はまずグリーン車を利用しない。

グリーン車は確かに高いが、それでもジパング倶楽部会員であれば、のぞみ以外は割引になる。
一刻も早く目的地に着きたい人にはのぞみしかないが、こちらは「ひかり」のグリーン車で十分。

広い座席とゆったりとした足元。隣に乗ってくる人も少なく、気を使うこともない。
素晴らしいおもてなしと、とにかく会話一つ聞こえない静寂さ。外人観光客は皆無だ。


今回も新横浜始発のひかりに乗って、上質の新幹線旅が始まった。
さっそく崎陽軒のシウマイ弁当をいただく。今日も隣は誰もいない。反対側も誰も来ないぞ・・・と思ったら・・・

なんと、通路を挟んだ反対側に女性のサイクリストが輪行袋を持って現れた!
なぬ? まさかグリーン車に乗ってくるとは! それも若い女性! 相当のツワモノに違いない!

ということで、お互いサイクリストと認識しあって、さっそくお話しすることに。エヘヘ・・・
この新横浜始発のひかり、それもグリーン車に乗る理由を訪ねてみたところ、よく利用するという。さすが!

やはり、自分と同じように他の人に影響を受けたくないという。さすが! 何者だ?
さっそくモバイルオーダーでコーヒーなんぞを注文するところは、グリーン車に乗り慣れている証拠!

これから淡路島を一周するというが、見た感じでは経験もそれほど無さそうだ。うーん、よくわからない。
聞きたいことはたくさんあったが、せっかくの旅を台無しにしては申し訳ないので、あとは静かにしておいた。



女性サイクリストと別れ、自分は新神戸で乗り換える。

今日のスタート地点、谷上駅までは地下鉄で移動する。
実は今日のコースは2022年4月に同じ場所を走っている。なので、この駅も二度目だ。

天気はこれから回復に向かうが、残念ながらスタート時は小雨模様だ。
まあ長い旅だ、多少の雨ぐらい全然気にしない。


いい機会なので、ダイソーの前かごカバーを試してみる。

以前買った前かごカバーは、ただ被せるだけだったが、これはチャックが付いていて上側が開く。
上が開けば地図は読めるし、フロントバッグも開けられる。もう言うことなし、サイコー!

と思ったのだが、ややサイズが大きくて下が長すぎる。このままでは走行に影響がある。
長さをカットするか、何か工夫をしないとダメだ。ま、次回までの宿題としておこう。


「神出山田自転車道」の入口まで来ると、雨も上がったので、雨具も前かごカバーも片付ける。

ここからしばらくは、自転車専用のプロムナードコースが始まる。
一度来ているので、どんなコースなのかよくわかっているので安心だ。


スタート地点には、「つくはらサイクリングターミナル」があって、自転車を借りられる。
今日は子供が一人遊びに来ているが、まったく静かな様子だ。


雨あがりの自転車道なので、ひっそりとしている。前回とは全く違う雰囲気だ。
晴れていてほしかったが、濡れた路面もまた味がある。


つくはら湖沿いの道をのんびり走っていくと、「つくはら大橋休憩所」にこんな大きなモニュメントがあった。
前回来た時にはなかったので、最近設置されたようだ。


BE KOBEとは?
「BE KOBE」は、阪神・淡路大震災から20年をきっかけに生まれた、「神戸の魅力は人である」という思いを集約したシビックプライド・メッセージです。
新しいことに挑もうとする人や気持ちを愛する、そんな神戸を誇りに思うメッセージとして広めています。
https://bekobe.smartkobe-portal.com/



つくはら湖の先はこんな階段状の道が待っている。自転車道としては実に珍しい。
まあ変化があって楽しいのだが、危険なのでゆっくり押していく。


残念ながら太陽が隠れてしまって日が差さない。
「太陽と緑の道」と表示されているのだが、今日はちょっとそのイメージはない。

かわいい猫ちゃんがこちらを見ていたので、ちょっと近づいてご挨拶。
ほとんど通る人がいないので、猫ちゃんもこちらに興味があるようだ。

自転車道とは、あまり起伏がないかと思われるが、ここはそうではない。
先ほどの階段に続いて、後半は一気に80m近く登らされる激坂が待っている。
なかなかの坂なので覚悟しておいた方がいい。

その後、小さな池をいくつも通り過ぎて自転車道の終点を迎える。
時刻は12:15 走行距離25km、まだ本日の予定はたっぷり50km残っている。 

加古川 〜 姫路明石自転車道


加古川に出てくれば一安心だ。あとは平坦路なので時間が読める。
まだ水たまりが残っているが、見渡す限り誰もいない中を気持ちよく快走する。


まっすぐな道が遥か彼方まで続いていて、思わず「おぉー!」と叫んでしまう。

海まで12km。前も後ろも一人ぼっちの道がしばらく続く。
晴れていれば最高の加古川沿いなのだが、雲がまだ多く青空がのぞめない。


潮の香りが漂ってくると、いよいよ瀬戸内海が遠くに見えてくる。
さあ、ここからは「姫路明石自転車道」をしばらく満喫することができる。

「はりまの里 スーパー・ロングライドコース」と書かれた案内が設置されている。
起点から225kmというとんでもない表示だ。調べてみるとこんなコース紹介があった。


東はりま・北はりまサイクリングマップ
https://web.pref.hyogo.lg.jp/ehk10/cyclingmap.html

全く自分には不可能なスーパーロングコースだ。これを一日で本当に走るんですか? 信じられない!

自転車には色々な走り方がある。ロードで思いっきり走るもよし、のんびりと景色を見ながら走るもよし。
自転車のすばらしさ、それは「自由」だということだ。


ところで、自分の乗車シーンを撮るのはなかなか難しい。
一人となるとまず簡単にはいかない。

しかし、アクションカメラを使えばいとも簡単だ。
ネックマウントを三脚代わりにセットして、後は動画で撮影すればこういう画像になる。


カメラの解像度が飛躍的に向上したので、動画から静止画を切り出してもこれだけの画像になる。

一人で走っていると、こうした撮影は手間がかかるのでなかなかその気にならない。
特に距離を稼がなければならない走りでは、写真を撮っている余裕もない。

それではあまりにもったいない。せっかくの旅の記録は、少ないより多いほうがいい。
そしてせっかく撮影するのであれば、記憶に残る、思い出に残る物にしたい。だから色々と工夫する。


とにかく快適な自転車道だ。
さすがにここはサイクリストの数も増えるし、ジョギングする人も目立つ。

しだいに明石海峡大橋が近づいてくる。
美しい橋だ。遠くから眺めるとその美しさがよくわかる。そして橋を渡れば淡路島だ。

そうだ、行きの新幹線で一緒だった女性サイクリストは、今頃どこを走っているのかな? と思い出した。
ちょっと天気は冴えなかったけれど、暑すぎず、逆に走りやすかったのでは? と気になった。

ゴールのJR朝霧駅を目指して、最後はのんびりとポタリングだ。

朝霧駅 〜  神戸港 〜 さんふらわあ乗船


16:50 朝霧駅に到着。
無事にゴールでお疲れ様・・・というわけではない。

まだこれから大移動が待っている。
ここから輪行して住吉駅へ向かい、タクシーをひろって神戸港へ。そして「さんふらわあ」に乗船だ!


電車内で祝杯のビールを飲もうと考えていたが、結構混んでいてさすがに遠慮した。
住吉駅で下車。駅前のベンチでようやくビールで乾杯! 一息ついてタクシーに乗車する。

そのまま六甲大橋を渡って、神戸港に到着だ。
今回は輪行袋に入っているので、自転車料金は不要。そして乗船もスムーズだ。


一般乗客と一緒に乗船する。輪行袋をすぐに部屋に置いて、出港の様子を見に行く。
やはり船旅の魅力は、出港〜入港までの様々なドラマだ。これを見ずして船旅は楽しめない。


すでにすっかり日が落ちて、夕日のドラマは終わってしまった。
展望デッキからは、美しい夜景が遠くに広がっている。

橋のライトアップが実に美しい。
これから大分港までの船旅が始まる。


もう何度目の乗船だろう。すっかり「さんふらわあ」の常連になってしまった。
最初に乗った時から比べて、いろいろとノウハウを学んだので、時間の使い方も変わってきた。

船旅をゆっくり楽しむためには、やはりちょっと考えたほうがいい。
いつ食事に行くべきか、いつ風呂に入るべきか。何も工夫をしないと常に行列に並ぶことになる。

今夜も素晴らしいディナーとビールを楽しむことができた。
船旅の朝は結構忙しい。明日のためにもあまり夜更かしは禁物だ。

ほとんど揺れることのない「さんふらわあ」。船内だということを忘れてしまうほど静かな航海だった。



お客様アンケートに色々書いたら、後日こんな素敵なハガキが届いた。
こうした意見を参考にして、「さんふらわあ」は、どんどん快適なフェリーに変わっていく。

やっぱり「さんふらわあ」素晴らしい。
これからもずっと応援していきたいと思った。



 
距離: 76.6 km
所要時間: 7 時間 30 分 3 秒
平均速度: 毎時 10.2 km
最小標高: 33 m
最大標高: 245 m
累積標高(登り): 188 m
累積標高(下り): 386 m

(2025/10/4 走行)


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